第2回 テキストエディタと電子メール†
ウィンドウシステム†
ディスプレイマネージャ†
- このグラフィカルなログイン画面を出しているのがディスプレイマネージャ(wdm)で
す.
- 今後、ログイン名は、root(管理ユーザ)ではなく、自分のユーザ名でログインしてください。
- 「デスクトップ」のメニューでは,ウィンドウマネージャを設定できます.
- 変更なし : 前回使用したウィンドウマネージャを使います
- Window Maker : ウィンドウマネージャWindow Maker
- GNOME : デスクトップ環境 GNOME
- sawfish : ウィンドウマネージャsawfish
- fvwm2 : ウィンドウマネージャfvwm2
- twm : ウィンドウマネージャtwm
- デフォルトではGNOMEが起動するようになっています.
- 「漢字入力」では,かな漢字変換のシステムを、以下の中から切り替えられます.
- 変更なし : 前回使用したかな漢字変換を使います
- Canna : かな漢字変換にCannaを使用します
- Wnn7 : かな漢字変換にWnn7を使用します.(商用ソフトです)
- 利用しない : 日本語入力を使わない場合に選択します
- この演習ではCannaを使って下さい.
ウィンドウマネージャ†
もともとのX Windowが提供している機能は,非常に単純な四角のウィンドウだけです.それに,タイトルバー,クローズボックス,リサイズボタン,などの機能やデスクトッ
プの機能を提供しているのがウィンドウマネージャです.
- デフォルトで起動する環境はGNOMEです.画面上にあるいろいろなしかけを片っ端からためしてください.
- また,メニューからでてくるアプリケーションもためしてください.
- わからないなりに試してください.一般ユーザ(非root)でログインしている限り,システムを壊すことはないので安心して遊んで下さい.
- ゲームなどもいくつか入っているようですので,ひととおり遊んで下さい.
- ディスプレイマネージャで切り替えて、ほかのウィンドウシステムも試してみましょう.
- ものによっては実装が完璧でない為に不安定な物もあるかもしれませんし,デフォ
ルトのウィンドウシステムより安定している物もあります.
- 自分の好みのウィンドウシステムを見つけてそれを使って下さい.今後の課題は,
ウィンドウシステムに依存しませんので,好きなシステムをつかっていただければ
結構です.
テキストエディタ†
Linux/UNIXで一番基本的なエディタはviです。ターミナルからviとタイプすることで利用できます。
vi
gedit†
Vine LinuxにはGUIの簡単なテキストエディタgeditが入っています.ターミナルから
gedit
とタイプするか,画面下のアイコンから起動してつかいます.
- (Cannaの場合)シフトキーとスペースキーを同時に押すと,日本語入力モードになり
,もう一度シフト+スペースで英語入力モードになります.
- スペースキーで仮名漢字変換されます.
- 左右矢印キーで文節移動,シフト+左右矢印キーで文節の範囲を変更できます.
- Cannaのさらに詳しい使い方は,検索エンジンで探して下さい.
emacs†
プログラミングの演習ではviというエディタを使いました.ここではemacsも使って
みましょう.viは,動作が軽く,Unixの標準エディタなので,Unixのシステムを管理するなどの
場面でよく使われます.これに対してemacsは高機能なので,通常の仕事でよく使わ
れます.どちらも人気のあるエディタなので,両方知っておいて損はありません.
起動するにはターミナルで
emacs
とタイプしてください。利用方法は検索エンジン等で調べてください。
文書の作成†
geditもしくは,emacsを使って日本語の文章を作ってみましょう.時間に余裕のあるひとはぜひemacsに挑戦して下さい.内容は何でも良いのですが,それでは書きにくいでしょうから,玉川学園前駅から工学部までの道のりを説明する文章を書いてみて下さい.
- 【課題】 玉川学園前駅から工学部までの道のりを説明する文章を書く。
- 【形式】フォーマットは自由ですが、文章のタイトルを「工学部のご案内」とし、自分の名前を忘れないようにしてください。
- 【保存】文章が出来たら,way2eng.textという名前で保存して下さい.このファイルは、次回以降に使います。
電子メール†
電子メールの仕組み†
みなさんが電子メールを出す時,SMTP (Simple Mail Transfer Protocol)サーバと
呼ばれるプログラムにメールを送ります.電子メールを受け取るときは,POP (Post Office Protocol)サーバと呼ばれるプログラムからメールを受け取ります.POPサーバからメールを受け取るにはパスワードが必要です.
今回は,Vine Linuxをインストールしているマシンをメールサーバを使います.つまり、SMTPサーバやPOPサーバには、自分のiMacを指定します。
時刻を合わせる†
コンピュータの時刻が合っていないと、電子メールの動作に支障がでることがあります.インターネット上には正確な時刻を提供しているntpサーバ(ntp: Network Time Protocol)があります.ここでは,ntpサーバから時刻情報を取り寄せて,時刻合わせをしてみます.ntpサーバはあちこちにあります.大学の中にも何台もあります.距離的に近いサーバの方が,正確です.ここでは,Apple社のアジア地域にあるサーバ,time.asia.apple.comを使ってみましょう.
- コンピュータの時刻は,dateコマンドで見たりあわせたりできます.
date
- コンピュータの時刻を合わせるには、スーパーユーザ(root)になる必要があります.
su
- 以下のコマンドをタイプして下さい
/usr/sbin/ntpdate time.asia.apple.com
- これで時刻が合うはずです.iMacの場合は不明ですが,通常のAT互換機では,この
操作だけではハードウェアクロックに時刻が書き込まれません.(次にブートする
と狂います.)そこで,
/sbin/clock -w
というコマンドをさらにタイプして下さい.
Sylpheed†
VineLinuxにはSylpheedというGUIベースのメールソフトが標準でついています.画
面の下のメールアイコンから起動できますし,ターミナル上でsylpheedと入力して
も起動できます.
- 以下のURLにある記載を参考に,設定を行って下さい.分からない点は、「sylpheedの使い方」「sylpheedの設定」などのキーワードで検索して下さい.
- なお,受信用サーバとSMTPサーバ(送信)には,みなさんのマシンのアドレス
マシン名.cad.eng.tamagawa.ac.jp
をいれてくださいマシン名は、a01やf03といった座席に応じたiMacの名前です。
- 設定が完了したら、まず自分にメールを出してみて、きちんと届くことを確認してください。自分のアドレスは、以下になります。
ログイン名@マシン名.cad.eng.tamagawa.ac.jp
- メールアドレスの「@」はコピーしないで、半角文字で打ち直すこと。
- さらに、大学のメールサーバ(演習室のアカウント)にもメールを送ってみましょう。
演習室のユーザ名@engs.tamagawa.ac.jp
- 自分にちゃんとメールが届いたら,「Sylpheedでメールの設定ができました」と言う内容の日本語のメールを,
report@fig.ele.eng.tamagawa.ac.jp
に送信して下さい.必ず、自分の名前も日本語で書いておいて下さい.
- ただし、メールアドレスの「@」はコピーしないで、半角文字で打ち直すこと。
- 教員の手があいていれば返事を出します.それを読んでみて下さい.
- 演習室のネットワークがプライベートアドレスのため,学外へはメールが出せませ
んが学内へはメールが出せます.学内のアドレスや,演習室のほかの人へメールを
出してみて下さい.
Mew†
Mewはemacsで動くメールソフトで,Unixの世界では標準的なソフトです.せっかく
ですからこれにもなれておきましょう.emacsを使い慣れると,おなじ操作で使える
ので,Mewは人気があります.
- Sylpheedと同じページを参照しながら設定してください。
- 設定が完了したら、まず自分にメールを出してみてください。自分のアドレスは、以下になります。
ログイン名@マシン名.cad.eng.tamagawa.ac.jp
- さらに、大学のメールサーバ(演習室のアカウント)にもメールを送ってみましょう。
演習室のユーザ名@engs.tamagawa.ac.jp
- 動いたら,「Mewでメールの設定ができました」と言う内容の日本語のメールを
,
report@fig.ele.eng.tamagawa.ac.jp
に送信して下さい.必ず、自分の名前も日本語で書いておいて下さい.
- ただし、メールアドレスの「@」はコピーしないで、半角文字で打ち直すこと。
今後,レポートをLinuxからメールで出す場合には,SylpheedもしくはMewのいずれかを使って下さい.Sylpheedは初心者向け,Mewは玄人向けといえるかと思います.
第1回レポート(電子メール)†
以下の言葉をすべて使って、電子メールについて簡潔に説明する文章を作成し、できあがった文章を電子メールで提出しなさい。その際、用語集のような箇条書きではなくて、教科書のようにつながった文章で書くようになさい。また、提出は、添付ファイルではなくて電子メールの本文に書くようにし、段落を整えるなどして十分に読みやすいように整形しておくこと。
- 電子メール
- email
- メールソフト
- Webメール
- Simple Mail Transfer Protocol
- SMTPサーバ
- Post Office Protocol
- POPサーバ
- パスワード
- APOP
- ヘッダ
- メールアドレス
- 時刻
- From:
- Date:
- Subject:
- Received:
- 中継
- メールの紛失
- 迷惑メール
- 「未承諾広告※」
- Re:
- シグネチャ
以上
【提出期限】
- 次回(5月12日)実験開始まで(開始後のものは受け付けない)。
- 次回実験の日付(本当は5/11)を間違えてしまったので、5/12の11:00まで遅刻提出として受け付けますが、11日までに出したほうもののほうが高得点とします。
【提出方法】
- hi-shiozawa@adms.tamagawa.ac.jp に電子メールで提出(Linuxからでなくてもよい)。
【注意事項】
- インターネットや書籍を利用して調べるのは自由だが、長すぎて冗長な文章や、コピーをツギハギしたような文章にならないようにすること。
- 数百字でまとめることが望まれる。日本語として簡潔できちんとした文章かどうかが採点の対象となる。