Summer/2006-02
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* 第2日午後 データベースとSQL実習 [#gaef5153] - 来年はjoinのある課題にしないと。 ** 目次 [#r061f41b] #contents ** データベースの準備 [#pb8615f7] *** 「SQLの窓」のインストール [#l0356e16] + 「SQLの窓」をダウンロードする。 -- http://vilab.org/summer/winofsql15.lzh + ホームディレクトリ(マイ ドキュメント)の中に展開する。 -- フォルダ winofsql15 を D:\ から マイドキュメントにコピーする。 + 東京の郵便番号データをダウンロードし、Excelで内容を確認する。 -- http://vilab.org/summer/ziptokyo.xls + 「SQLの窓」展開したフォルダの中の db.html をダブルクリックして起動する。 -- winofsql15 の下の db.html + 「参照...」ボタンを押して、データベースとして ziptokyo.xls を読み込む。 + 「select *」ボタンを押して、データベースの内容を確認する。 *** Accessでの方法 [#xe2a72b7] - AccessでSQLを使う方法 -- http://www.pursue.ne.jp/jouhousyo/SQLDoc/try.htm -- Excelのファイルを読み込むには、「インポート」する。 *** テーブルの設計 [#wc11d619] 関係データベースは、「テーブル」(表)から構成されている。テーブルには「カラム」または「フィールド」と呼ばれる縦の欄(項目)があり、ひとつひとつのデータは横一列の「レコード」(行)として並ぶ。 今回は以下のようなテーブルを作る。「旧番号」「新番号」「都道府県名」などの欄がカラムであり、「060, 0600041, 北海道, 札幌市中央区, 大通東」のようなひとまとまりのデータがレコードである。 |旧番号|新番号 |都道府県名|市区郡町村名 |町村字名|h |060 |0600041|北海道 |札幌市中央区 |大通東 | |154 |1540002|東京都 |世田谷区 |下馬 | |468 |4680039|愛知県 |名古屋市天白区 |西入町 | |90718 |9071801|沖縄県 |八重山郡与那国町|与那国 | テーブルの設計ではカラム(各欄)の型を定義します。「型」というのは、そのカラムに入るデータの形式のことで必ず定義します。今回は以下のようになります。テーブルの設計はデータベース構築の肝です。興味があれば、「正規化」と呼ばれるデータベースの論理設計手法を勉強してみてください。 |zipcode|>|>||h |名称 |内容 |型 |属性|h |oldzip|旧番号 |text|| |newzip|新番号 |text|空欄不可| |pref |都道府県名 |text|| |city |市区郡町村名|text|| |addr |町字名 |text|空欄不可| ** SQLによるテーブル操作 [#p8459703] 「SQLの窓」では、Excelのワークシート名をworksheetとすると、テーブル名は ''[worksheet$]'' で参照する。この郵便番号データベースの例だと、''zipcodeのかわりに [zipcode$]''と書く必要がある。 *** テーブルの作成(省略) [#t366f18b] >''【基本構文】 create table テーブル名 (カラム名1 カラム型1, カラム名2 カラム型2, ...);'' < *** テーブルの削除(省略) [#m338309f] >''【基本構文】 drop table テーブル名; '' < *** データを表示する - SELECT文 [#i5975842] >''【基本構文】 select フィールド名 from テーブル名 ; '' < + 前項で登録したデータを表示してみる。テーブルからレコードを取り出すには、「セレクト(SELECT)文」を使う。 + 郵便番号と都道府県のみ選択して表示する。 select newzip,pref from zipcode; +---------+--------+ | newzip | pref | +---------+--------+ | 0600041 | 北海道 | | 1540002 | 東京都 | | 4680039 | 愛知県 | | 9071801 | 沖縄県 | +---------+--------+ + すべてのフィールドを表示する場合は、*記号で代用できる。 select * from zipcode; ** データの検索 [#x127fe34] テーブル操作のSQL文を使ってみる。データベースの肝の部分。 *** データを検索する - WHERE句 [#s0272778] テーブルからデータ(レコード)を検索するには 「セレクト(SELECT)文」を使う。WHERE句で条件文をしているすることにより、条件にマッチするデータのみを表示できる。 >''【基本構文】 select フィールド名 from テーブル名 where 条件式 ; '' < 複数の行に分けて書くこともできる。 select フィールド名 from テーブル名 where 条件式 ; + 古い郵便番号が「113」の、すべてのフィールドを表示する。(「SQLの窓」の場合、数字の '' はつけないほうがいいかも) select * from zipcode where oldzip='113' ; + 市区名が「世田谷区」の、新番号と町村名を表示する。 select newzip,addr from zipcode where city='世田谷区' ; + 以下のようにすると、条件にマッチするレコードの件数が分かる。 select count(*) from zipcode where city='国分寺市' ; + 以下のように「リミット(LIMIT)句」を使うと、表示する件数を限定できる。 県名が「新宿区」の、すべてのフィールドを、50件表示する。(「SQLの窓」の場合、limitは使えないかも) select * from zipcode where city='新宿区' limit 50; *** ちょっと高度な検索 [#fbffe792] 以下のSQLを理解し、結果を記録してください。 + 市区郡町村名が「渋谷区」 または 「文京区」 select * from zipcode where city='渋谷区' or city='新宿区' ; + 市区郡町村名に「島」が含まれる(likeは文字列比較、%はワイルドカード) select * from zipcode where city like '%島%'; + 市区郡町村名が「中央区」 かつ 市区郡町村名が「日本橋」で始まる。(「SQLの窓」の場合、'%日本橋%'でないと結果が出ないかも) select * from zipcode where city='中央区' and addr like '日本橋%' ; *** データの挿入 - INSERT文 [#le52b3c1] -「SQLの窓」ではINSERT文は下記のように使えないかもしれません。 >''【基本構文】 insert into テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...) values (カラム値1, カラム値2, ...); '' < + テーブルにデータ(レコード)を作成するには 「インサート(INSERT)文」を使う。 insert into zipcode (oldzip,newzip,pref,city,addr) values('060','0600041','北海道','札幌市中央区','大通東'); + 同様にして、以下のデータを登録してみなさい。 |旧番号|新番号 |都道府県名|市区郡町村名 |町村字名|h |060 |0600041|北海道 |札幌市中央区 |大通東 | |468 |4680039|愛知県 |名古屋市天白区 |西入町 | |90718 |9071801|沖縄県 |八重山郡与那国町|与那国 | ** 課題 [#wb4812fd] + 「東京都町田市」の郵便番号の一覧を検索しなさい。 + 「東京都町田市玉川学園」の郵便番号を検索しなさい。 + 旧郵便番号が「132」だった地区の住所を検索しなさい。 + 町字名(addr)が、「霞が関」(または、自分の好きな地名なら何でもいい)を含む地区の一覧を検索しなさい。 + 住所のどこかに「神田」の入っている地名の一覧を検索しなさい。 - 問題を解いたら、解答のSQLと出力結果を、私にメールしてください。 - 長い出力結果は、最初の1行、最後の1行、行数でいいです。 hi-shiozawa@engs.tamagawa.ac.jp -- ↑ @マークを半角文字(@)にしないと送れません。
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* 第2日午後 データベースとSQL実習 [#gaef5153] - 来年はjoinのある課題にしないと。 ** 目次 [#r061f41b] #contents ** データベースの準備 [#pb8615f7] *** 「SQLの窓」のインストール [#l0356e16] + 「SQLの窓」をダウンロードする。 -- http://vilab.org/summer/winofsql15.lzh + ホームディレクトリ(マイ ドキュメント)の中に展開する。 -- フォルダ winofsql15 を D:\ から マイドキュメントにコピーする。 + 東京の郵便番号データをダウンロードし、Excelで内容を確認する。 -- http://vilab.org/summer/ziptokyo.xls + 「SQLの窓」展開したフォルダの中の db.html をダブルクリックして起動する。 -- winofsql15 の下の db.html + 「参照...」ボタンを押して、データベースとして ziptokyo.xls を読み込む。 + 「select *」ボタンを押して、データベースの内容を確認する。 *** Accessでの方法 [#xe2a72b7] - AccessでSQLを使う方法 -- http://www.pursue.ne.jp/jouhousyo/SQLDoc/try.htm -- Excelのファイルを読み込むには、「インポート」する。 *** テーブルの設計 [#wc11d619] 関係データベースは、「テーブル」(表)から構成されている。テーブルには「カラム」または「フィールド」と呼ばれる縦の欄(項目)があり、ひとつひとつのデータは横一列の「レコード」(行)として並ぶ。 今回は以下のようなテーブルを作る。「旧番号」「新番号」「都道府県名」などの欄がカラムであり、「060, 0600041, 北海道, 札幌市中央区, 大通東」のようなひとまとまりのデータがレコードである。 |旧番号|新番号 |都道府県名|市区郡町村名 |町村字名|h |060 |0600041|北海道 |札幌市中央区 |大通東 | |154 |1540002|東京都 |世田谷区 |下馬 | |468 |4680039|愛知県 |名古屋市天白区 |西入町 | |90718 |9071801|沖縄県 |八重山郡与那国町|与那国 | テーブルの設計ではカラム(各欄)の型を定義します。「型」というのは、そのカラムに入るデータの形式のことで必ず定義します。今回は以下のようになります。テーブルの設計はデータベース構築の肝です。興味があれば、「正規化」と呼ばれるデータベースの論理設計手法を勉強してみてください。 |zipcode|>|>||h |名称 |内容 |型 |属性|h |oldzip|旧番号 |text|| |newzip|新番号 |text|空欄不可| |pref |都道府県名 |text|| |city |市区郡町村名|text|| |addr |町字名 |text|空欄不可| ** SQLによるテーブル操作 [#p8459703] 「SQLの窓」では、Excelのワークシート名をworksheetとすると、テーブル名は ''[worksheet$]'' で参照する。この郵便番号データベースの例だと、''zipcodeのかわりに [zipcode$]''と書く必要がある。 *** テーブルの作成(省略) [#t366f18b] >''【基本構文】 create table テーブル名 (カラム名1 カラム型1, カラム名2 カラム型2, ...);'' < *** テーブルの削除(省略) [#m338309f] >''【基本構文】 drop table テーブル名; '' < *** データを表示する - SELECT文 [#i5975842] >''【基本構文】 select フィールド名 from テーブル名 ; '' < + 前項で登録したデータを表示してみる。テーブルからレコードを取り出すには、「セレクト(SELECT)文」を使う。 + 郵便番号と都道府県のみ選択して表示する。 select newzip,pref from zipcode; +---------+--------+ | newzip | pref | +---------+--------+ | 0600041 | 北海道 | | 1540002 | 東京都 | | 4680039 | 愛知県 | | 9071801 | 沖縄県 | +---------+--------+ + すべてのフィールドを表示する場合は、*記号で代用できる。 select * from zipcode; ** データの検索 [#x127fe34] テーブル操作のSQL文を使ってみる。データベースの肝の部分。 *** データを検索する - WHERE句 [#s0272778] テーブルからデータ(レコード)を検索するには 「セレクト(SELECT)文」を使う。WHERE句で条件文をしているすることにより、条件にマッチするデータのみを表示できる。 >''【基本構文】 select フィールド名 from テーブル名 where 条件式 ; '' < 複数の行に分けて書くこともできる。 select フィールド名 from テーブル名 where 条件式 ; + 古い郵便番号が「113」の、すべてのフィールドを表示する。(「SQLの窓」の場合、数字の '' はつけないほうがいいかも) select * from zipcode where oldzip='113' ; + 市区名が「世田谷区」の、新番号と町村名を表示する。 select newzip,addr from zipcode where city='世田谷区' ; + 以下のようにすると、条件にマッチするレコードの件数が分かる。 select count(*) from zipcode where city='国分寺市' ; + 以下のように「リミット(LIMIT)句」を使うと、表示する件数を限定できる。 県名が「新宿区」の、すべてのフィールドを、50件表示する。(「SQLの窓」の場合、limitは使えないかも) select * from zipcode where city='新宿区' limit 50; *** ちょっと高度な検索 [#fbffe792] 以下のSQLを理解し、結果を記録してください。 + 市区郡町村名が「渋谷区」 または 「文京区」 select * from zipcode where city='渋谷区' or city='新宿区' ; + 市区郡町村名に「島」が含まれる(likeは文字列比較、%はワイルドカード) select * from zipcode where city like '%島%'; + 市区郡町村名が「中央区」 かつ 市区郡町村名が「日本橋」で始まる。(「SQLの窓」の場合、'%日本橋%'でないと結果が出ないかも) select * from zipcode where city='中央区' and addr like '日本橋%' ; *** データの挿入 - INSERT文 [#le52b3c1] -「SQLの窓」ではINSERT文は下記のように使えないかもしれません。 >''【基本構文】 insert into テーブル名 (カラム名1, カラム名2, ...) values (カラム値1, カラム値2, ...); '' < + テーブルにデータ(レコード)を作成するには 「インサート(INSERT)文」を使う。 insert into zipcode (oldzip,newzip,pref,city,addr) values('060','0600041','北海道','札幌市中央区','大通東'); + 同様にして、以下のデータを登録してみなさい。 |旧番号|新番号 |都道府県名|市区郡町村名 |町村字名|h |060 |0600041|北海道 |札幌市中央区 |大通東 | |468 |4680039|愛知県 |名古屋市天白区 |西入町 | |90718 |9071801|沖縄県 |八重山郡与那国町|与那国 | ** 課題 [#wb4812fd] + 「東京都町田市」の郵便番号の一覧を検索しなさい。 + 「東京都町田市玉川学園」の郵便番号を検索しなさい。 + 旧郵便番号が「132」だった地区の住所を検索しなさい。 + 町字名(addr)が、「霞が関」(または、自分の好きな地名なら何でもいい)を含む地区の一覧を検索しなさい。 + 住所のどこかに「神田」の入っている地名の一覧を検索しなさい。 - 問題を解いたら、解答のSQLと出力結果を、私にメールしてください。 - 長い出力結果は、最初の1行、最後の1行、行数でいいです。 hi-shiozawa@engs.tamagawa.ac.jp -- ↑ @マークを半角文字(@)にしないと送れません。
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