* プログラム作成のしかた [#x4cc3f12] ** 目次 [#la6845ac] #contents ** 「メモ帳」とおさらばしよう。 [#le59f3d1] みなさんは,プログラムのソースコードを書くのに,Windowsに最初からついてくる「メモ帳」を使っていないだろうか? しかし,メモ帳の機能は低いので,たくさんのものを書くのには向かない。プログラムが長くなれば長くなるほど大変になってしまう。かといって,Wordはいろいろな印刷に対応したワープロなので無用な機能が多すぎるので,これも向かない。 解決策は2つ。Dev-C++やVisual C++といった統合開発環境(IDE)を使うか,テキストエディタと呼ばれる(あまり印刷等には凝らない)文書編集ソフトを使うかである。フリーのテキストエディタを以下に紹介する。 - サクラエディタ -- http://sakura-editor.sourceforge.net/ - VxEditor -- http://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se236058.html ** Dev-C++を利用する方法 [#t568cf64] *** Dev-C++の起動 [#h8cf5431] - Dev-C++は,gccを利用したWindows上のフリーのC/C++開発環境である。学科推奨機種のMyPCにはインストール済みだが,ない場合でも以下のURLから日本語版をダウンロードすることができる。 -- http://sourceforge.jp/projects/dev-cpp-jp - インストールはダウンロードしたファイルを実行し手順に従う。 - 起動方法は以下のとおり。 -- [スタート]メニュー→[すべてのプログラム]→[Bloodshed Dev-C++]→[Dev-C++] -- または,インストールディレクトリの devcpp.exe を直接実行する。 *** ソースファイルの作成 [#m69fcebb] - C言語のファイルを新規作成する。 -- [ファイル]→[新規]→[ソースファイル] - 内蔵エディタでソースファイルを編集する。 - プログラムは,実行前に必ず保存する。このとき,拡張子を「''.c''」とする。 -- [ファイル]→[別名保存]→[C source file] *** コンパイルと実行 [#fc336d0e] - ソースコードをコンパイルする。 -- [実行]→[コンパイル] - 実行して動作を確認する。 -- [実行]→[実行] -- printfで結果を表示するプログラムでは,結果が表示されてウィンドウがすぐに閉じてしまう。 -- これを防ぐためには,main関数のreturnの前に「getchar();」と挿入すれば,リターンキーを押すまでウィンドウが閉じなくなる。以下に例を示す。 #include <stdio.h> int main(void) { printf("Hello, world!\n"); getchar(); return 0; } ** Visual Studio/C++(GUI)を利用する方法 [#u369e1cc] *** Visual Studio/C++の起動 [#oedd8316] - 学科推奨機種のMyPCにはMicrosoft Visual Studioがインストール済みである。 -- 2005年入学生は,Visual Studio .NET 2003 (以下 VS2003)。 -- 2006年入学生は,Visual Studio 2005 (以下 VS2005)。 - または,以下から無料でダウンロードできる Visual C++ 2005 Express Edition (以下 VC2005)を使ってもよい。 -- http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/visualc/ - これらの統合開発環境(IDE)の起動方法([スタート]メニュー→[(すべての)プログラム]の後)は,以下のとおり。 -- VS2003の場合:→[Microsoft Visual Studio .NET 2003]→[Microsoft Visual Studio .NET 2003] -- VS2005の場合:→[Microsoft Visual Studio 2005]→[Microsoft Visual Studio 2005] -- VC2005の場合:→[Visual C++ 2005 Express Edition]→[Microsoft Visual C++ 2005 Express Edition] *** プロジェクトの作成 [#sba8ed09] - まず,新規プロジェクトを作成する。 -- [ファイル]→[新規作成]→[プロジェクト] -- プロジェクトの種類:[Win32] -- テンプレート: [Win32コンソールアプリケーション] - プロジェクト名を決め,入力欄に書き込む。 -- プロジェクト名を入力したら[OK]を押し,次の画面でも[次へ]を選択。 - コンソールアプリケーション(printfを用いるプログラム)を作成する。 -- [コンソールアプリケーション]と''[空のプロジェクト]''を選択し,[完了]を押す。 *** ソースファイルの作成 [#l198bfa9] - プロジェクトに新しいソースファイルを加える。 -- 左側ウィンドウにある [ソースファイル]を右クリック。 -- 開いたコンテキストメニューで,[追加]→[新しい項目]→[C++ ファイル]と選ぶ。 - ソースファイルの名前を入力する。 -- 拡張子「''.c''」のファイル名を入力して[追加]ボタンを押す。 - 開いたエディタのウィンドウでソースコードを編集する。 - プログラムは,実行前に必ず保存したほうがよい。 -- [ファイル]→[○○○○○の保存] *** コンパイルと実行 [#jb3ba743] - ソースコードをコンパイルする。 -- [ビルド]→[ソリューションのビルド] - 実行して動作を確認する。 -- [デバッグ]→[デバッグ開始] -- printfで結果を表示するプログラムでは,結果が表示されてウィンドウがすぐに閉じてしまう。 -- これを防ぐためには,main関数のreturnの前に「getchar();」と挿入すれば,リターンキーを押すまでウィンドウが閉じなくなる。以下に例を示す。 #include <stdio.h> int main(void) { printf("Hello, world!\n"); getchar(); return 0; } ** MinGW+MSYSを利用する方法 [#t568cf64] まだ書いてない。 ** 実験室のMacOSを利用する方法 [#p324d7a2] *** サーバのファイルを見る [#f30c2f24] - Finder(ファインダー:ニコちゃんマーク)のアイコンをクリックして、画面上端のメニューから[移動]→[サーバへ接続]を選ぶ。 - サーバアドレスに、smb://home.educ.tamagawa.ac.jp と入力し、[接続]。 - ユーザ名が「STUDENTS」になっているが、演習室で使っているアカウント名に書き換え、それに対応するパスワードを打ち、[OK]。SMBマウントもOK。 - サーバの自分のホームディレクトリのフォルダが開き、デスクトップにも天球儀のアイコンが現れる。これで、サーバのファイルやフォルダを直接操作することができるようになった。 - ターミナル(黒い画面のアイコン)を起動し、出たウィンドウに以下のように入力。 cd /Volumes/home.educ.tamagawa.ac.jp ls または、「cd(スペース)」と入力した後に、移動したいフォルダのアイコンをターミナルのウィンドウにドラッグアンドドロップで落とす。 - これで、サーバのファイルをターミナルで扱う準備ができた。 *** ソースファイルの編集 [#j7e5cc25] -新規ファイルを作成するには、ターミナルで以下のように入力し、空ファイルを作成するのがいいかもしれない。フォルダにも空のファイルのアイコンが出現する。 touch hogehoge.c - ファイルの編集は、ドックにあるmiというエディタでできる。ファイルのアイコンをmiエディタ(耳かきでノートを書いているアイコン)にドラッグアンドドロップする。 - 作成したプログラムは、iMacではなくてサーバのディレクトリ(フォルダ)に保存すること。そうしないと、次回には消滅してしまう。 *** コンパイルと実行 [#c12f7f9d] - ターミナルでCコンパイラgccを起動し、コンパイルする。 gcc hogehoge.c -- 実行ファイルに名前をつけたい場合は,-oオプションを用いる gcc hogehoge.c -o hogehoge - 出来上がった実行ファイル(名前をつけていない場合はa.out)を実行する。 ./a.out ** 大学のサーバのLinuxを利用する方法 [#j02963b9] *** ログインのしかた [#b560787a] - telnetで学校のサーバマシン(x.educ.tamagawa.ac.jp)に接続する。 -- WindowsでTeraTerm Proを使う場合 --- TeraTerm Proを起動し,以下の設定で接続する。 --- TCP/IP ホスト: x.educ.tamagawa.ac.jp --- サービス: Telnet -- WindowsでTelnetコマンドを使う場合 --- コマンドプロンプトを起動し,下記のコマンドを打ち込む。 telnet x.educ.tamagawa.ac.jp -- MacOSの場合 --- ターミナルを立ち上げて,下記のコマンドを打ち込む。 telnet x.educ.tamagawa.ac.jp - 学校の(メール利用時の)ログイン名とパスワードを入力してログインする。以下は例。 login: nanashi password: gonbei *** ソースファイルの作成 [#m69fcebb] - あらかじめ、本ラボ用のディレクトリ(例:clab)を作成しておくとよい。 mkdir clab cd clab - エディタviで編集する。ファイルの拡張子は「''.c''」。他のエディタを用いてもよい。 /bin/vi hogehoge.c *** コンパイルと実行 [#fc336d0e] - Cコンパイラgccでコンパイルする。 gcc hogehoge.c -- 実行ファイルに名前をつけたい場合は,-oオプションを用いる gcc hogehoge.c -o hogehoge - 出来上がった実行ファイル(名前をつけていない場合はa.out)を実行する。 ./a.out